原発メーカー訴訟の現在の状況

 平成29年9月19日(火)、控訴審における第一回口頭弁論期日が、東京高裁101号法定にて行われました。
 最初に、控訴人及び当弁護人は、控訴状、控訴理由書、第1準備書面、第2準備書面、第3準備書面(パワーポイント原稿)を陳述しました。各被告は答弁書等を陳述し、各被告は基本的に同じ主張であるとして、他の被告の主張を援用すると述べました。
 次に、当方の弁論として、まず控訴人代表として森園かずえさんが、控訴人木幡ますみさんの体験、意見を含む意見陳述を行いました。続いて、当弁護団より島弁護士と吉田弁護士がパワーポイントを利用して、控訴審における主張について、説明しました。両弁護士は、第一審判決では憲法29条や適用違憲について判断がなされなかったこと、原賠法を支える立法事実が消滅していること、債権者代位権の要件としての保全の必要性があること等について、第一審の判断を厳しく批判し、また控訴審を含め、本件原発事故において原発メーカーの責任を判断することが裁判所の最も重要な責務であることを指摘しました。さらに、河合弁護士が補足の説明を行いました。
 被告らの弁論では、GE代理人が「原賠法が機能しているから9兆円の賠償が行なわれ、廃炉も実現できる」などと主張、また東芝代理人が「東芝の事後的な事情は立法事実には関係ない」などと主張しましたが、日立は「答弁書のとおり」と述べるのみでした。河合弁護士はGE代理人に対し、「被害者にADRなどで一定の救済が行なわれているのは原発メーカーの免責のおかげではない」「立法事実は事後的に崩壊したことこそ重要である」と反論しました。
 手続きとしてはこの後、証拠調べに移り、控訴人は甲号証を提出し、後藤政志さんや研究者を含む5名の証人尋問を申請して、その必要性も説明しました。被告らは、証人尋問は不要であると意見を述べ、最終的に裁判所は証人尋問を採用せず、弁論を終結させました。
 当方としては証人尋問により、原発メーカーの責任をさらに厳しく、かつ具体的に追及し、また控訴人の主張を補強する予定であったため、これが採用されなかったのは非常に残念です。しかし、第一審判決に判断の遺脱があったとの主張もしており、高裁の判決に希望を捨ててはいません。仮に敗訴であっても、いつも河合弁護士が言うように「勝つまでやるから絶対に負けない」精神で、最高裁に進む覚悟です。No Nukes!!

(弁護団事務局 寺田伸子)

 

控訴審判決日(12月8日)の予定

【予定】
・10:00 傍聴者 東京地裁前集合
・10:40 傍聴者入廷
・11時   判決
・11:15 法廷解散
 (弁護団、判決文分析)
・12:30~14:45 報告集会 (衆議院第二議員会館1F 多目的会議室)
・12:30~14:00  ビデオ上映「放射能とトモダチ作戦」「日独裁判官物語」
・14:00~14:30  弁護団報告
・14:30~14:45  質疑
・15:00~15:30 記者会見(東京地裁記者会見場)
・15:30 解散

  

【今後の予定】
・12月8日の控訴審判決の内容いかんに関わらず、最高裁への上告は避けられない状況になると思います。その検討を年末年始に渡って検討します。
・それらの方向性を含め、2018年2月に「原発メーカー訴訟原告団第2回総会」を開く予定です。

 

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